
五十肩を単なる肩こりと同じものだと思って放置してしまう人もいますが、五十肩は肩こりとは比べ物にならないほどの強い痛みや運動障害を引き起こしてしまう病気です。
このように説明をすると非常に重い病気であると思われてしまうかもしれませんが、五十肩は適切な治療を行えば時間はかかるものの十分完全治癒を期待できます。
五十肩はほかの肩疾患とは症状は似ていてもその原因や特徴は大きく違うので、自分が発症してしまったときのためにも、五十肩の特徴をよく理解しておきましょう。
五十肩が起こる原因は現代でもはっきりとしたことはわかっていません。しかし、40~60歳の人がなりやすかったり、年をとってから無理な腕の運動をしたりすることで発症しやすいということはわかっています。
不思議なことに、上記の年齢に該当しない40歳以下や60歳以上の人はまず発症しないという変わった特徴を持っています。40~60歳の人は注意しましょう。
五十肩は上記の通り肩や腕に強い痛みを感じ、腕の可動域が普段よりも縮小してしまう、という症状があります。これは日常生活を送る上で非常に厄介なものなので、五十肩を発症したら病院で治療を行うことをお勧めしますが、実は放っておいても痛みだけはなくなります。
しかし、腕の可動域は狭いままですし、もしかしたら別の病気を患っているかもしれないので、やはり病院で適切な検査・治療・リハビリを行いましょう。
個人差はありますが、だいたい半年から1年ほどかければ五十肩は完全に治癒します。治癒するまでは、激しい痛みとの闘いや運動制限などで大変苦しい時間を過ごすことになりますが、ここでしっかりと治しておかないと、いずれまた再発してしまう可能性もあるので、五十肩と甘く見ず、発症したら完全に治癒させる努力を怠らないようにしましょう。